「ゼロの発見」の評価



 ゼロ「0」は、インドで西暦870にすでに使われていたという歴史があります。ゼロはサンスクリット語でシューニャといい、その意味は大乗仏教で「空(くう)」のことです。現代でも正と負の間にあって、「なにもない」として扱われています。 歴史上、ゼロの発見が重大視されています。しかし、「空・なにもない」という解釈だけで大発見といのは不思議です。そこで、ゼロの大きな機能を説明したい。

 小学生に戻って、たとえば3047×2803を計算します。

 日本でアラビア数字(0〜9)が広く使われたのは、明治維新以降のことです。つまり江戸時代は、漢数字(一、二、・・十、百、・・)が使われてました。漢数字で上記計算を表現すると、

となります。これを位取りの「0」を使わないで計算することは大変難しいです。 ただ、日本人はそろばんを使っていたので、たとえば「二千八百三」で「十の位は珠を動かさない」という、暗黙のゼロの表現をしていたことになります。 つまり、漢数字の演算をそろばんに置き換えて計算し、計算結果を漢数字に戻す作業になります。

 さて、ローマ数字は、下記の記号の組合せになります。

この組合せから掛算を記述すると、

となります。「0」を使わないで掛算してみてください。各桁の掛算が難解であること、さらに「0」が使えないので位取りが難解であることがわかります。 ヨーロッパにおいて、アラビア数字が導入される前、中世時代・ローマ時代・ギリシャ時代、一般庶民は掛算ができなかったと考えられます。 割算はさらにひどいと思われます。
(注)ローマ数字に4000以上の表記がない、という文献もあるようです。ローマ時代に4桁×4桁の掛算があったかどうかは不明です。

 つまり、「ゼロの発見」により、位取りが簡単になりました。「ゼロの発見」により、数の四則演算が簡単になりました。


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