2016年7月
複素空間の考察の概要
|
ハミルトンは複素数の次元を増やし、4元数間の関数を考えた。 この考えとは違い、2つの複素平面から2つの複素平面への関数があり、その関数の表現方法により複素数の次元を増やす。
とする。 による演算が定義できる。特にによりが成り立つ。 も成り立つ。 と表現し、の演算を定義する。 またはとなる条件を満たさなければ、四則演算・交換法則・結合法則・分配法則すべてが成り立つ。 ならば、 と表現できる。 絶対値が と定義できて、を満たす が存在する。 またはとなる条件を満たさなければ、と表現できる。 絶対値がと定義できて、を満たす が存在する。 逆により、またはならばとなり、乗法・除法が成り立たなくなるのがわかる。 双曲線関数の性質 より、と表記する。 と表記できる。 複素微分 が、関数によりに対応するとき、とする。 またはが成り立たない点とすると、微分が定義できる。点の各要素がの関数で表現できるとする。つまり、 とする。 が成り立つ。Cauchy-Riemannの関係式の拡張になる。 またはが成り立たなければ、逆関数が存在し、 とおくと、
|