オイラー/無限解析



オイラーの著書「無限解析序説1」における自然対数e、及びオイラーの公式の導入、円周率と素数の関係の説明。
前提条件
オイラーの考え方を説明する。数学の記号は、一部現代の表記方法を使用する。
名称原書現代表記
組合せの記号なし
複素数
注:は自然数の変数
十分に大きな自然数言葉で説明
階乗
数列
数列の加算
追記、この時代ではまだ負の数が十分に認知されていなかったので、変数はすべて正の数である。

自然対数e

を十分に小さい正の数とする。は1より少し大きい数となる。
を満たすが存在する。を十分に大きな自然数とする。

   
   
とおく。は正の実数となる。

   
が十分に大きな自然数なので、となる。 注:この証明はない。
これを代入すると、

となる。 とすると、

ここで、と表記する。注:という性質は記載されていない。

三角関数の級数表示
より、

そして、一般的にを自然数として、
となる。


それぞれを展開すると、

          

          
円の半周は180°である。ここで、円の半周を弧長とする。
十分に小さい正の実数に対して、とできる。注:の証明は記載されていない。
を十分に大きな自然数とする。とおく。は実数となる。


同様に、



オイラーの公式の導入


は十分に小さい数なので、とおける。したがって、

となる。同様に、

ところで、なので、の代わりにと表記し、

となる。したがって、となる。  注:の説明はない。


整関数の因子
を実数の無限数列とする。を無限次の多項式とする。

の因数(因数分解)を考える。の因数を持つならば、となる。
上記は実数解の場合だが、虚数解の場合について考える。
が解であればも解なので、の因数を持つと仮定する。
が虚数解を持つのであれば、



、を満たすが存在する。

ここで、式中の表示をさけるため、と、と書き直す。
とすると、

  
  

したがって、 の因数を持つ。
一般的にとなるので、
、・・・

の因数
の虚数解による因数を考える。とおくと、
という2つの方程式ができる。
となるのは、を整数とした場合に 又はのときである。
ところでとするとなので矛盾がでる。
したがって、としなければならない。
したがって、虚数による因数の式は の解である。
の場合の因数は、の解である。


の因数


と同じ形式なので、

とすると、

      
      
したがって、の因数を持つ。が微小であることから、
において、
の右側の項、は無視できる。
とできる。

      
      
      
したがって、という無限個の因数を持つので、は、

という因数を持つ。


三角関数の因数

の場合の虚数による因数の式が、となることから、
の因数の式は、となる。
となるので

      
      
      
      
が十分に大きいのでとできる。は、で割り切れる。
第1因子がとなるので、

    
同様に、

    
とおくと、

    

    


整関数、積による表示
を有限又は無限数列とする。

とする。



・・・・・・・



・・・・・・・・
とする。



・・・・・・・

    より、

とおくと、





・・・・・・
このことから、を自然数として、という一般的な級数が想定できる。


円周率と素数の関係

この式では、2のべき乗のみが現れる。

この式では、2のべき乗、3のべき乗、及びその積のみが現れる。
したがって、左辺にすべての素数を使うと、右辺にはすべての自然数が現れる。

      
さらに、素数のべき乗の場合も同様な式になる。

      
これを応用すると、

      
      
のように、円周率が、すべての素数による演算の積で表現できる。


「こだわりハウス」写真館| 数学公式集| ピンポイントストリートビュー| FaceBook| Excel Vba テクニック集| Excel 計算式解析・他解析| 富山の建築家| Excel 計算式解析・他解析| 積分の定義・積分の記号の意味の研究|