Excel VBA テクニック集
コメントの書式

コメントの書式を取得する方法です。逆に設定もできます。

使い方は、ファイル一覧を使った応用の、「マクロ専用ファイル」によるマクロ実行に、下記コードを入れます。

コメントの位置・幅等を取得する方法です。ポイントが単位になります。

    Dim Comment_Obj As Object

    Set Comment_Obj = Excel_App.ActiveSheet.Comments(2)
    Debug.Print "コメントの位置、セルの上 = " , (Comment_Obj.Parent.Top - Comment_Obj.Shape.Top)
    Debug.Print "セルの右 = " , (Comment_Obj.Shape.Left - Comment_Obj.Parent.Left - Comment_Obj.Parent.Width)
    Debug.Print "高さ = " , Comment_Obj.Shape.Height
    Debug.Print "幅 = " , Comment_Obj.Shape.Width

コメントの文字を取得する方法です。

    Dim Text_X As String
    Text_X = Comment_Obj.Text

により、「コメントオブジェクト（改行）注意事項などを記載します」が取得できます。（改行）はChr(10)なので、Chr(10)をなくせば１行のテキストに変換できます。

コメントの形は、長方形と矢印の１種類ではありません。約１３０通りの形があります。

    Dim Type_I As Integer
    Type_I = Comment_Obj.Shape.AutoShapeType

上記により、タイプのコードの取得ができます。コードの意味はコメントタイプ一覧を参照してください。

コメント表示方法は、

    Comment_Obj.Visible
により取得できます。
False → マウスがセルの上に来たとき表示する
True  → 常に表示する

コメントの背景色の取得方法です。セルの背景色の取得方法とは少し違います。

    Comment_Obj.Shape.Fill.Visible = False
ならば、背景色は透明です。背景色があるならば、
    Comment_Obj.Shape.Fill.Visible = True
になります。
ColorIndexで背景色を取得する場合は、
    Comment_Obj.Shape.Fill.ForeColor.SchemeColor - 7
になります。また、通常のColorで取得する場合は、
    Comment_Obj.Shape.Fill.ForeColor
になります。

コメントの境界線の表示は、

    Comment_Obj.Shape.Line.Visible
により取得できます。
False → 境界線表示なし
True  → 境界線表示あり

になります。

Excel VBA テクニック集コメントの書式

Excel VBA テクニック集
コメントの書式